男女関係



⚠️これは作者の裏話ではなく、一ファンの解釈だと思ってください。(前提として作者は自作品の一番のファンです)

※『人間裏街道』と『死期の花』ネタバレ有

 

「恋愛でないけど強い関係のある男女」が好きという話。

■『人間裏街道』アリスとガラク

恋愛でない男女一組目。互いにいなければいけない存在であるのは確実だけど、正直「恋愛」でまとめるのは二人に失礼かなという気持ちがある。そもそも「人間裏街道」の本筋に恋愛スパイスは一振りも入れてないつもりです。(デリケートなテーマを扱ってる故、恋愛を入れたくなかったというのが本音)

ガラクがバス停でアリスを見つけた時、メガネで見えなかったけどきっと眩しそうな目をしていたと思うんですよ。眩しい時の目って、安心した時と愛しい人を見る時の目と似てるなと思ってて、きっとこの時のガラクはアリスを見て「安心」したんだと思ってます。

また「かっこいい=(恋愛として)好き」ではないと思ってるので、アリスがガラクを異性としてかっこいいとは思ってても、恋人になりたいかと言われれば「?」となるのではと。逆も然り。

と言ってるけど、大学生だし部屋隣だし何か起こっても不思議ではないと思ってるところもあります。本編外のことは親が干渉するとこではない。人裏軸ではもう二人は成人してるんだな~。

 

■『死期の花』リンとゼンゼ

恋愛でない男女二組目。この作品も死を扱うのと、二人の「相棒」関係を描きたかったので男女がメインでしたが恋愛色を交えないことは心掛けてました。(ゼンゼの前相棒の話を作中で掘り下げるのをやめたのは、恋愛が混じるからでした)

とは言ってますが、この二人はぶっちゃけ一箇所だけ恋愛スパイスを入れた箇所があります。

一年目最後(冬・ゼンゼの過去回)のリンとゼンゼが向かい合うスチル、リンのセリフ時は「女」の顔を意識して、ゼンゼのセリフ時は「リンを異性として意識した顔」を意識して描きました。リンの表情は彼女の傲慢な性格とプライドから、ゼンゼは前相棒時に信念(という名の生死)の判断を自分に投げられたからこそ、リンの言葉に思わずドキッとしたと思うんです。ただ、広大な海に一滴のオイルを垂らしたような感覚なので、すぐに香りは掻き消されます。そしてその先も二人は相棒として行動すると思ってます。

二人の関係が縮まってからも、ゼンゼはどこかで前死神のことを引きずってるだろうし、幼女がタイプでないのは本心だと思ってるので、リンを女として意識はしていない。ただ根は紳士だと思うので、リンを女性として扱いはする。(例えばリンの下着が見えてムラッとはしないけど周りから見えないように隠す配慮はする、という)

とはいうものの、汚いものを嫌うリンがゼンゼに対する距離感がバグってるのは、それだけ心を開いてる証拠でもあるのかなと(もし相手がベロウなら確実に近づこうとしないだろうし)。ゼンゼから手を出すことはないだろうけど、この先もしもリンがゼンゼを異性として意識したら、ぶっちゃけゼンゼなら応えるだろうな、とは内心思ってます。据え膳食わぬは男の恥ってやつだ……。

 

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と、今日は人裏公開から2年の日なので、なんとなく言語化してみました。

作者がこう意識して描いたとは言ってますが、私視点でキャラクターの人生を物語にした際の見解にすぎず、つまり作者の見え方が正解ではないので解釈は自由です。上記二人がめっちゃ恋愛してる解釈も全然良いです。むしろ私では想像できないが故に見たい。実際人裏は見えた範囲では大半恋愛解釈されてましたし、まぁそうも捉えるわなと思ってます。キレイごとじゃすまないのが現実。

 

恋愛でない男女が好きとは言ってますが、もちろん恋愛の男女も好きです。今作ってる新作は、男女の恋愛が出てきます。

恋愛の話題ついでに、私はどんな恋愛の形も理解はありますが共感はできないタイプです。(死花の秋奈の会話はかなり手探りでした…)なので恋愛を描くとしたらほぼ男女になるかなとは思います。