十月三十一日。この日だけは、魔界の住民が地上に降りることが許されていた。
魔族と人間が境なく交流する「宴」、いつしかこの日が「ハロウィン」と呼ばれるようになった。
一夜限りの宴だと皆浮かれるも、本来ハロウィンが設けられた理由は別にあった。
最初は乗り気でなかったキッドだが、人間界に降り立った瞬間、自身が「人間だった」頃の記憶が蘇る――――。
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こちらは、「人間からのオクリモノ」(書籍版では「〇〇からのオクリモノ」)に登場する秋月梨斗の番外編になります。
番外編の為、本編未読でも本作品を読むことは可能ですが、合わせてチェックしていただけますと嬉しいです。
※この物語はフィクションです。実在の人物、組織などとは一切関係ありません。
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