part4:a tempo②
演奏終了後、外の空気に触れる為に裏口から外に出た。久しぶりに広い場所で演奏したことからも胸が高揚していた。ホール内が品位漂う空間であることはともかく、天井が高く、伸びるように残響がこだまする。恩師がもっと知られるべきだ、と考えるのも納得でき…
罰××ゲーム
part4:a tempo①
天を覆う木々から漏れる日差しが心地いい。残暑も終えて九月中旬に突入したことで、鬱陶しい湿度も感じなければ、凍てつく冷気も感じない。秋の来訪を待機中、といったところだ。すでに履修済みの授業を受けるよりかは、年に数日しか訪れない貴重な気候を味わ…
罰××ゲーム
part3:presto②
九月十日。応援団の人たちにとったら晴れ舞台、『城島』にとったら命日だった。応援席から離れた木陰から、台本通りに済まされる個人競技を茫然と眺める。感情を自覚した後は、もう自暴自棄になっていた。一人でいる俺に気づいた女が『城島』に声をかけるが反…
罰××ゲーム
part3:presto①
体育祭まであと一週間と迫る中、今日はホームルームで当日についての諸連絡が説明された。昼下がりの午後、襲う眠気に加えて退屈な事務連絡。担任は作業のようにプリントを読み上げ、周囲は暇そうに頬杖をつきながら聞き流している。俺も目を閉じて黙考してい…
罰××ゲーム
part2:Andante②
外に出ると、すでに日は沈んでいた。近くに大きな川があることで、より一層冷やされた風が身体を襲う。秋を先取りした感覚になり、無意識に胸を開いて深呼吸していた。休日の夜だからか、忙しなく車が走行している。前方には工事中の足場の組まれた建物が目に…
罰××ゲーム
part2:Andante①
夏休みが明けた始業式。陽光が肌に突き刺さる。今日は確か四十度を超えるはずだ。自らの足で登校する経験がほぼなかった為、一周回って新鮮ですらある。スクールバッグから制汗シートを取り出し、湧き出る汗を拭った。校門前に立つ、小太りで丸い体格の教職員…
罰××ゲーム
part1:Vivace②
「ペナルティを受けるタイミングって、ゲームオーバーの時と他言した時なんだよね。だったら、指輪は外してもペナルティは受けないってこと?」昨日、準備をしている際に子どもに尋ねた時の会話だ。驚くべきことに、いや驚くことでもないが、指輪に語りかけた…
罰××ゲーム
part1:Vivace①
天を覆う木々から漏れる日差しが心地いい。昨日、遅めの梅雨明けが発表されたばかりで、雨も降っていなければ、鬱陶しい湿度も感じない。夏の来訪を待機中、といったところだ。すでに履修済みの授業を受けるよりかは、年に数日しか訪れない貴重な気候を味わう…
罰××ゲーム
罰××ゲーム【完結】
上流階級の青年が、ゲーム攻略の為に女好きのキャラクターを演じる「恋愛×ゲーム」外伝(非日常恋愛/約50,000文字)※2020.10.12初公開
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