八月一日、高校三年生のアリスは自ら命を絶とうと思い立つ。だが、突如目の前に謎の少年が現れ、裏の世界、通称《裏街道》という場所に連れられることになる。 裏街道は、現実で嫌なことがあった人たちが逃避する為の暗闇と静寂に包まれた世界。そこの住民の目は黒い。人との関わりを避けてきたアリスも、元々死を覚悟しているだけ最後くらいはと物語の舞台に上がる覚悟を決める。 天真爛漫で無邪気な少年、メイ。冷静沈着で読書家の美青年、ガラク。 住民と接するうちに、彼らがどんな過去を経て裏街道に来ることになったかが気になり始める。
※一部残酷描写・暴力描写を含みます。
※この物語は、自殺、暴力などの行為を助長・肯定するものではありません。
※登場する組織、人物、作品などは全て架空のフィクションです。
【目次】
序
第一部
第二部
第三部
第四部
終
【登場人物】
アリス
平均的な高校三年生。両親のいない夏の日に命を絶とうと思い立つ。
メイ
裏街道の住民。天真爛漫で好奇心旺盛の少年。アリスを裏街道に連れて来る。
ガラク
裏街道の住民。冷静沈着で読書家の美青年。常に図書館に引きこもっている。