生物は皆、生まれながらに体内に種を宿す。日々の生活の中で種は成長し、最期には十人十色の花を咲かす。だが、未練や後悔といった負の感情を所持したままだときれいな花は咲かない。 リストに記載された者の花を回収するのがリンたち死神の役目。人間は神に管理されている分際だからと傲慢な態度で仕事に取りかかるリンだが、最高ランクの種を前にして、初めて人間とはどういう生き物なのかと知ることになる。
※軽度の残酷描写があります。
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【目次】
プロローグ
シーズン「春」
１【草凪春太】
２【春川桃吾】
シーズン「夏」
３【清水夏帆】
４【夏原杏里】
シーズン「秋」
５【火宮秋奈】
６【秋月梨斗】
シーズン「冬」
７【雪村冬馬】
８【冬森柚葉】
エピローグ
【登場人物】
草凪 春太（クサナギ シュンタ）
私立花埼大学経営学部一回生。帰宅部。
春川 桃吾（ハルカワ トウゴ）
私立白扇小学校六年C組。財閥の息子。嘘吐き。
清水 夏帆（シミズ カホ）
市立赤森中学校一年三組。吹奏楽部。
夏原 杏里（ナツハラ アンリ）
私立青星第一高等学校音楽科三年生。天才歌姫。傲慢。
火宮 秋奈（ヒミヤ シュウナ）
私立青星第一高等学校漫画科一年生。漫画家志望。
秋月 梨斗（アキヅキ リント）
市立赤森中学校二年六組。顔の良い不良。頑固。
雪村 冬馬（ユキムラ トウマ）
私立白扇高等学校三年生通信制。入院患者。
冬森 柚葉（フユモリ ユズハ）
私立黄梅女子大学法学部四回生。頭脳明晰。八方美人。
リン
赤髪でゴシック服の少女。死神。
ゼンゼ
銀髪で全身黒服の青年。鎌。